イヌ学の旗手たち vol.1|アーダーム・ミクローシ

イヌ学の旗手たち

イヌ学(犬学)は、イヌ科に属する動物、すなわち飼いイヌや一般のイヌについての学問であり、世界には著名な「 イヌ学者 」 が存在する。そんなマニアックな「世界のイヌ学者」を紹介する。ここで紹介したイヌ学者の著書は必読必死!

イヌと人間の関係の根幹をなす認知の問題をいち早く研究した科学者

1994年、動物行動学者のアーダーム・ミクローシ氏は、ハンガリーのブダペストに本拠を置くエトベシュ・ロラーンド大学で「ファミリードッグ・プロジェクト」を立ち上げた。

参加したのは、イヌと人間の関係の根幹をなす認知の問題をいち早く研究した科学者たちだ。プロジェクト発足から30年足らずの間に、彼らは200本を超える論文を発表している。

研究の大半は、社会的認知に焦点を当てている。すなわち、イヌがどうやって人間とコミュニケーションをとり、他者を見て学び、オオカミが(人間に育てられた場合も)やらないような方法で人間にヒントを求めるか探る研究。

イヌとオオカミがそうした面で本当に違うのかについては、議論がやまない。

ただし、その議論は批判ではなくお互いを称えるような形で行われる。ミクローシ氏の仕事があったからこそ、こうした会話が可能になったともいえよう。

ファミリードッグ・プロジェクト

ファミリードッグ・プロジェクトでは様々な実験が行われており、その全てが非常に興味深いものとなっているので、是非注目していただきたい。(ここ最近の研究成果を抜粋)

とても賢い一部の犬は、訓練なしですぐに言葉を覚えることが判明
ボーダーコリーのWhiskyとヨークシャーテリアのVicky Ninaを対象に、言葉の習得能力を確かめる実験を行った。(「Scientific Reports」に1月26日掲載)

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日本で購入可能なアーダーム・ミクローシの著書

イヌの博物図鑑。種としての起源、身体構造、行動分析、人の文化とのかかわり、おもな犬種など、人類の身近なパートナーであるイヌを、最新の学術研究にもとづき350におよぶ豊富な図版とともに多角的に解説したアーダーム・ミクローシの著書 発売日:2019/1/22

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